ビタミンAの効果・作用と摂取量

名称:ビタミンA Retinol レチノール

一般的にはビタミンAと言われております。

体内での働き

視覚や聴覚、味覚を正常に保つ働きがございます。それ以外には、皮膚や粘膜などの上皮細胞の正常化や、体の成長、発育の促進、生殖作用の維持など様々な働きのあるビタミンです。

解説

ビタミンAは、主に視覚に働きをもたらすロドプシンの主成分となっております。そのため、ビタミンAが欠乏すると夜盲症や角膜への影響が起こります。また、上皮細胞を正常化したり、体の成長や発育の促進にも関与し、生殖機能にも作用します。ビタミンAは、体内にためておくことができるので、毎日補給する必要はありませんが、ビタミンAは脂溶性のため、脂質と言われる三大栄養素と一緒に摂ることが重要になります。脂質は調理される際の油や魚や肉の脂から摂ることができます。
体内のビタミンAが不足した場合、β-カロテンなどのプロビタミンAから「必要な分だけ」ビタミンAが作られます。
ニンジンなど緑黄色野菜から積極的にβ-カロテンを摂取するのがおすすめです。

ビタミンAが多く含まれる食品

ビタミンAが多く含まれる食材としまして、レバー、うなぎの蒲焼、小松菜、ニンジン、春菊、ぎんだらなどに多く含まれております。

不足時の症状

不足時の症状としては、夜盲症、角膜乾燥症、成長停止、知能障害、皮膚乾燥、抵抗力の低下、ニキビなどが起こります。特に夜盲症や角膜乾燥症など視覚に対しての影響があります。

相乗作用を示す栄養素

栄養というものは他の栄養と摂ることで、より栄養の働きを得ることができます。そのため、ビタミンAは単体で摂取するよりも、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、リン、亜鉛などと一緒に摂ることで相乗効果をもたらします。

効果が期待される症状

ビタミンAは前述でもお伝えしましたように、視覚に影響をもたらします。そのため、疲れ目に有効的です。また、それ以外にも、花粉症の予防改善効果があります。

過剰摂取した際に起こる症状

いくら身体に良い効果を働き効かせるとはいえ、過剰に摂取することは逆効果に繋がるため良くありません。過剰摂取による症状の例としまして、食欲不振、頭痛、めまい、嘔吐、下痢、先天異常の症状が起こります。一般的に日本の推奨量は、750μgREとされております。また、安全最大摂取量は、アメリカ:3mg(10,000IU) 日本:1.5mgとされているため、これらの基準をもとに不足や過剰でないかを判断いたしましょう。

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